『ぜんぶひっくるめて』



意識と連想 そして記憶

思い出の品を持とうか

具体物があれば意識を連続して持てる
ただ、それはその時を封印したもの
記憶を呼び出す装置に過ぎない

本当に持ちたいものは
その時に感じた喜び怒り哀しみ楽しみ
共有の時間
共有の感情


もし この手に何も残らないのなら
その封じ込めた時間と共に生きよう
何もかも
全部ひっくるめて

お前と喜ぶ
お前と怒る
お前と哀しむ
お前と楽しむ

全てが共にあるなら
思い出の品は要らない